戦う骨無し女の日記

9年前の事故が原因で、骨無し女になりました。いつも楽しく過ごせるように、
ブログを始めました。写真と、エッセイと小説を書いてます。
アメブロで、エッセイと小説と雑文など、載せてます。よろしければ、遊びに来てくださいね!
https://ameblo.jp/daisysackyです。

フォトポエム 私の小さな妹

こんばんは!

暇人です!

今日は、寒いけれども、気持ちのよい天気でした。川には、霧が立ち込めて、

とても雰囲気のある、空でした。

これから、ますます寒くなるのかな?

そんなことを、思わせました。

今日は、始業式だったみたいですね~

久しぶりに、午前中は静かで、

カレンダーを見て、気づきました。

少し遅れて、散歩に出たら、

金色の空!

目の前を、赤ちゃんをだっこヒモで、抱っこしたお母さんが、小学生くらいの女の子と、

歩いているのを見かけました。

女の子は、時折縄跳びをしてて、

それを見て、次の言葉を思い付きました。

よろしければ、お付き合いくださいね!

私の小さな妹


ある日、母さんが、私に言った。

「あなたは、お姉ちゃんになるのよ!」

「わぁ、ホント?弟?妹?」

「わからないけど、お楽しみ!」

母さんは、にっこり笑って、私を見た。

「あなたは、もうすぐ、お姉ちゃん」

その日は、みんなで、ごちそうだ!

父さんも言った。

「おまえは、もうすぐ、お姉ちゃん」

私は、とても、嬉しくなった

母さんは、それから仕事をやめて、

家にいるようになった。

時折、青い顔をして、

寝てる日も、増えてきた

「かあさん、あのね、私はね」

母さんは、辛そうに私を見て、

「お願い、少し、寝かせてよ」

私は、黙って、外へ行った

どんどん、お腹の大きくなるお母さん

「サエちゃん、さわってみてごらん!」

母さんのお腹、ボールが入ってるみたい!

おそるおそるさわったら、

ボコンと、大きくお腹が動いたよ!

ビックリして、手を離したら、

「赤ちゃん、こんにちは、だって!」

母さんは、笑ってそう言った。

ある、寒い日のこと、

夜中に母さんは、苦しみ出して、

父さんと一緒に、車に乗った。

「サエちゃん、お姉ちゃんだから、いい子で

待っててね」

私は、おばあちゃんと、お留守番。

そうして、学校から帰ったら、

「赤ちゃん、生まれたよ」

おばあちゃんが言った

「やった、私も、お姉ちゃん?」

おばあちゃんと、病院へ。

「かわいいでしょ?」

そう言うけれど、ガラス越しで見る妹は、

小さな赤い、おサルさん

母さんは、少し疲れた顔をして

「あなたは、今日から、お姉ちゃん」

赤ちゃんは、女の子

私の小さな妹だ

母さんが、帰ってきたら、見せてあげよう!

一生懸命、練習したよ!

「かあさん、あのね、私はね」

赤ちゃんを連れて、帰ってきたお母さん

「サエちゃん、今ね、

赤ちゃんを寝かさなきゃ」

母さんは、私に、背を向けた…

「かあさん、あのね、私はね」

今度こそ、見せよう!と思うのに、

赤ちゃんが、突然、泣き出した

「サエちゃん、お姉ちゃんだから、

待っててね」

母さんは、赤ちゃんを抱っこした。

「かあさん、あのね、私はね」

今日は、小学校の始業式

帰ってきたら、赤ちゃんは、ベッドの中

母さんは、うとうと寝てた

「かあさん、あのね、私はね」

母さんは、なんだか、忙しそう…

「かあさん、あのね、こっちを向いて」

とうとう我慢が出来なくなって、

大きな声で、叫んでた…

母さんは、驚いた顔をして

私の方を向いて、こう言った

「ごめんね、サエちゃん、どうしたの?」

赤ちゃんみたいに、泣いちゃった…

外は、いつのまにか、夕焼け小焼け

「お散歩しようか」

そう言って、母さんは赤ちゃんを抱っこした。

3人で歩いて空を見た。

私は、初めて、母さんの前で、

縄跳びをしてみせた。

「わぁ、サエちゃん、出来るようになったんだね!

話を聞いてあげなくて、ごめんね」

母さんは、私の頭を優しく撫でてくれた…

「かあさん、夕陽がきれいだね!

お空が、赤く染まっているよ」

母さんは、左の手で、私の手を握ってくれた

母さんと見る夕焼けは、

いっとうきれいな、夕焼けだった…

「かあさん、私は、お姉ちゃんなんだね」

そう言って母さんを見たら、

母さんは、笑ってうなづいた

その時、赤ちゃんは、ぽっかり目を開けて、

私の方を見て、笑ったんだよ!

「今日から、私は、お姉ちゃん!

赤ちゃん、どうぞ、よろしくね」

空には、カラスが飛んでいて、

カアカアカア…と、鳴いていた